耐久性も映えも広さも大事。費用を抑えてより良い駐車場に!

外構

カーシェアリングが人気です。マイカーに比べて、コスパがいいのが人気の理由のひとつ。なにせマイカーは、お金がかかります。購入費はもちろん、税金や保険料、そして駐車場代。特に都市部では駐車場代は大きな負担です。

だから、一戸建てを買ったり新築したりする時、駐車スペースの有無は、一大事。駐車場を作ると、その分住居スペースが狭くなるのが一般的ですが、舗装を工夫して庭の一部のようにしたり、建物の1階部分に組み込んだりして、敷地を有効に活用することもできます。

今回は、外構駐車場を中心に、一戸建ての駐車場について考えます。

 

駐車スペースは、広めに見積もっておけば安心!

駐車スペース

駐車場に必要とされている一般的なスペースは、軽自動車が縦4m×横幅2m、大型車は縦5~6m×横幅2.5m以上とされています。でも、駐車場前の道が狭かったり、間口が狭かったりすれば、基本の駐車スペースでは、何度も切り返さなければなりません。敷地条件に合わせて、ゆとりを持たせた方が良いでしょう。また、介護者や要介護者がいる場合も、スペースに余裕があれば、乗り降りしやすくて便利です。洗車もスムーズになります。バイクや自転車をとめておくこともできます。

将来的に、今より大きい車に買い替えたり、車を買い足したりする可能性もあります。駐車スペースは、一度決めてしまうとなかなか変えることができないので、敷地に余裕があれば、複数台分を見積もっておくと安心です。車を使わなくなった時には、駐車スペースの貸し出しをするという選択肢もあります。

 

一般的な外構駐車場を作るのにいくらかかる?

コンクリート

車を1台駐車するためのスペースは、約15㎡が一般的です。ワイヤーメッシュ入りのコンクリートの打設は1㎡あたり約5500円~6500円かかるので、1台分の駐車場には、8万5000円~10万円前後の費用がかかることになります。このほかに、不要な表土を取り除く作業や、下地の砕石、重機回送費などに8万円~10万円ほどかかります。つまり、計20万円前後が一般的な全体の費用となります。2台以上の駐車場の場合は、工程をまとめられる部分があるので、1台分あたりの費用は軽減されます。

とはいえ費用を抑えたくて、ワイヤーメッシュや砕石など下地の工事を省くのは、おススメできません。駐車場は、重量のある車が乗る場所です。下地の工事を省くと、すぐにコンクリートが割れやり直しになるなど、かえって高くついてしまう可能性があります。少しでも費用を安くしたい場合は、「車が通るところ」と「人しか通らないところ」で分け、「車が通るところ」のみに、ワイヤーメッシュを入れるなどの方法が考えられます。

 

上手に費用を抑えて、見た目も素敵な映える駐車場に!

外構デザイン

駐車場は、住まいの印象を決める重要な空間です。美観や耐久性に気を使いつつ、予算内で仕上げたいですね。

駐車場の仕上げは土間コンクリート、タイル敷きなどが考えられます。費用が安く済むのはシンプルな土間コンクリートの状態です。車のタイヤが通る部分のみをコンクリートにし、タイヤが通らない部分は土のままやバラスなどの石にすれば、さらに費用を安く抑えることができます。駐車していない時の見た目も良く、庭の一部として扱うことができます。

駐車場は、耐久性が必要ですが、コンクリートでなければいけないというわけでもありません。費用がかかるコンクリートを利用しない方法も考えられます。

芝生を貼り、タイヤが通る部分に枕木を敷いたり、大きく平らな石を埋め込んだりするのも、その一つ。砂利を敷く方法もあります。安価なうえに、リフォームしたくなった時に対応しやすい、というメリットがあります。雑草が生えにくいのも、砂利を敷くメリットです。

予算に応じて、外構駐車場のデザイン・仕様を決め、使う材料などを選ぶようにしましょう。

 

駐車場の種類いろいろ。敷地条件に合わせて最適解をチョイス!

ビルトインガレージ

外構駐車場に屋根をつけたものが、「カーポート」です。

カーポートが柱と屋根だけの簡易的な構造に対して、「ガレージ・車庫」は、車を収納できる建物のことをいいます。カーポートと違って、ガレージ・車庫は、周囲を壁で囲まれた空間になっているので、固定資産税がかかります。車庫には、独立した建物もあれば、住宅の一部を利用したものもあります。

住宅に組み込まれたものは、「ビルトインガレージ」。1階部分にガレージのある3階建て住宅が、都市部の住宅密集地でよく見られるように、ビルトインガレージは、狭い敷地に駐車スペースを確保する有効な手法になっています。

「掘り込み式車庫」は、家の敷地が道路よりもやや高台にある場合に、その高低差を活用して、駐車スペースを掘り込んだものを指します。上部を庭やテラスにするなど、敷地を有効に活用できます。

 

最後に

利便性

駐車場の設置には、費用がかかります。でも工夫すれば、費用を抑えながら、耐久性に優れ見た目も良い駐車場を設けることができます。

十分な駐車スペースを確保すれば、住居スペースは狭くなります。でも、ビルトインガレージや掘り込み式車庫にすれば、敷地を有効に使うことができます。

一戸建てを買ったり、建てたりする時は、駐車場の有無だけでなく、仕様や素材についても考えておきましょう。

 
株式会社日住サービス

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