高層マンションの住み心地って、どうなの?

都心の駅前や市街地などに立っている高層マンション。 最近では郊外の住宅地でも見られるようになってきました。街のランドマーク的な存在になっている高層マンションもあります。では、その住み心地はどんなものでしょうか。高層階に住むメリットやデメリットをみていきましょう。
高層マンションって何階建てで、中層~高層階って何階くらいのこと?

まず、高層マンションが何階建てのマンションのことを指すのかをみていきましょう。
建築基準法上では、高層マンションのはっきりとした定義がなく、消防法や電波法では高さ31mを超える建物を「高層建築物」としています。階数にして「10階建て前後」の建物です。
高さ31mを超える建物は非常用エレベーターの設置義務があり、6階以上では、地上に降りられる直通階段を2つ以上設置する義務があります。
これらの基準を満たすために、一般的に日本の高層マンションは10階建て前後のものが多くなっています。
利便性のよい立地に建てられることが多い高層マンション

高層マンションの多数が、利便性のよい駅近立地や、街の中心エリアに建てられています。
市街地では限られた敷地を有効に活用するために、「総合設計制度」を採用するマンションがあります。これは、敷地境界線から数mほどセットバックさせて建物を建て、周りに公開空地を設けることで建物を高くできるという制度です。
また、比較的広い敷地を得たマンションでは、「面」で開発を行うこともあります。高層棟を中心に階層(高さ)の異なる複数棟を、例えばコの字型に配置し、住棟間や敷地周囲に緑地帯やオープンスペースを設けるという設計手法です。
どのような開発手法にしろ、交通アクセスや買物利便性のよさなど、多くの高層マンションには「立地条件のよさ」がメリットのひとつとして挙げられます。
高層マンションには入居者全員が利用できる共用施設が充実

高層マンションは一般的に総戸数が多いために、集会室やキッズルーム、ライブラリーコーナー、オーナーズロビー、屋上の展望スペースなど共用施設が充実している場合が多く見受けられます。
これらの共用施設は快適なマンションライフが過ごせるように、入居者全員が利用できる施設です。
これはまさに、低層階に居住していても享受することができる、高層マンションに住むメリットのひとつですね。
では、高層階の住み心地はどうでしょうか?

高層マンションの高層階に住む場合の「住み心地」をみていきましょう。
高層階のメリットは何といっても日当たりのよさ。日当たりがよいと洗濯物が乾きやすく、シーツなどの大物の洗濯物を干すことも苦になりません。冬は陽ざしが室内に入りこみ、ポカポカと暖かくなることもありそうです。反面、夏は日照時間が長く、その分、室内温度が高くなることがあるかもしれませんね。
眺望のよさ、視界の広がり感も格別でしょう。お天気のよい日は、はるか向こうの風景まで見渡せ、眺望が広がる高層階ならではの醍醐味が味わえそうです。
中層階であっても、周辺に高層の建物が立っていなければ、高層階にはかなわないとしても、日当たりと眺望は期待できそうです。
また、高層階は風の通りもよく、虫が少ないこともメリットです。低層階に比べて、外部からの音が聞こえにくいことや、防犯性・プライバシー性の高さがメリットともいえます。
高層階は外出や万一の避難に時間がかかる

総戸数に対してエレベーターの機動力が備わっていないマンションでは、思っていた以上にエレベーターの待ち時間が長く、低層階に比べると外に出るまでに時間がかかってしまうことがあります。出勤や通学時間帯にはストレスになるかもしれません。
万一の時の避難に要する時間も、低層階より長くかかることを認識しておくといいでしょう。
高層階は価格帯が高め?

一般的にマンションの価格は階数があがるにつれて、高くなる傾向があります。
高層階ならではのメリットに魅力を感じる人が多く、低層階より人気があるからです。新築分譲時の価格は、低層階より高層階の方が高く設定されています。中古マンションの流通市場でも、高層階は人気があり資産価値を保ちやすく、売却する際には有利な条件のひとつになるでしょう。
最後に
高層階に住むメリットもデメリットもしっかり踏まえた上で、重視するポイントを整理し、ライフスタイルに合った選択を心掛けましょう。
日々のエレベーターの待ち時間は苦にならなくても、緊急時の避難には階段の利用も念頭に入れておくなど、高層階リスクを考慮した上で検討することも大事なポイントのようです。
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