規模によってマンションの暮らし心地はどう変わる?

マンションを選ぶ際の基準の一つに、総戸数による物件の「規模」があります。戸数が少ない小規模なマンションから、数百戸を超える大規模物件まで。
では実際のところ、その総戸数・規模によって暮らし心地に違いがあるのでしょうか?
今回は、一般的なグレードのマンションであることを前提に総戸数の大小による特徴やメリット・デメリット、それぞれの暮らし心地をみていきます。

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マンションの分類

総戸数による規模の分類に明確な定義はありませんが、一般的には下記のように分類されています。

・小規模マンション:50戸以下
・中規模マンション:50戸超100戸以下
・大規模マンション:100戸超

また、マンションは総戸数のほか、階数や建て方により呼び方が異なります。こちらも明確な定義はありませんが、以下のように分けられるケースが多いようです。

・低層マンション:5階建て程度まで
・タワーマンション:20階以上の高層マンション
・多棟型マンション:一つの敷地内に複数の棟が建てられているマンション


小規模マンションの特徴

・・・住民同士が顔見知りになりやすい

小規模マンションの特徴としては、住民の顔が見えやすいという点。それはもちろん、全体の戸数が少ないからこそ。同じ階に住んでいる人がどんな人なのか把握しやすく、コミュニティの形成や安心感の向上につながります。災害時などの安否確認もしやすいでしょう。
また、建物の形状にもよりますが、大規模マンションに比べて1フロアの住戸数が少なく、その分、角住戸の割合が多くなっています。
エレベーターの待ち時間が少なく、停電などでエレベーターが停止しても低層マンションなら階段で上り下りできます。
建っている場所が、建築物の高さ制限がある第一種・第二種低層住居専用地域であれば閑静な住宅街であり静かな住環境が得られます。

一方、ラウンジやキッズルームなどの共用施設が少なく、管理費や修繕積立金が割高な点はデメリットとなります。大規模修繕の場合、少ない戸数で費用を準備しなければならないため、管理組合でしっかり修繕計画をたてて備える必要があります。また、管理組合の理事の順番が早く回ってくることもネックとなります。

●小規模マンションのメリット
・居住者の顔が見えやすく、どんな人が住んでいるか把握しやすい
・災害時などに住民の安否確認がしやすい
・角住戸の戸数の割合が高いケースが多い
・エレベーターを待つ時間が少ない
・エレベーターが停止しても階段で移動できる
・第一種・第二種低層住居専用地域のマンションなら静かな住環境が得られる

●小規模マンションのデメリット
・共用施設が少ない
・管理組合の理事の順番が早く回ってくる
・管理費や修繕積立金が中規模物件に比べて割高
・管理人が常駐でなく、巡回や通勤の場合がある


中規模マンションの特徴

・・・物件探しの際、選択肢が多い

中規模マンションは供給される住戸数が多く、都心部や郊外など、さまざまな立地条件の物件があります。戸数の少ないマンションや、逆に大規模すぎるマンションを好まないという場合、供給量が多い中規模マンションは物件探しがしやすい傾向にあります。
住戸数が一定数あるため、管理費や修繕積立金が小規模マンションより割安になる点もメリットです。ですが、大規模マンションに比べると共用施設の充実度が下がる点はデメリットといえるでしょう。

●中規模マンションのメリット
・新築も中古も住戸数は多く、中規模マンションを好むなら選択肢が多い
・小規模マンションに比べて住戸数が多い分、管理費や修繕積立金が割安

●中規模マンションのデメリット
・大規模物件に比べると、共用施設の充実度が下がる傾向がある


大規模マンションの特徴

・・・スケールメリットを活かして共用施設が充実

大規模マンションのメリットの一つが、多い住戸数で費用を少しずつ負担することにより共用スペースのグレードを上げたり、共用施設や各種サービスなどを充実させたりしている点です。外観やエントランスのデザインが豪華で、エントランスに車寄せがあったり、キッズルーム・ゲストルームなどの共用施設を設けていたり。広い敷地を活かして植栽を豊富に植込み、緑化率をあげた物件などもあります。
管理費や修繕積立金については、戸数が多いだけに割安になる傾向がありますが、500戸以上のタワーマンションの場合などは、共用設備や大規模修繕のための修繕積立金がかえって割高になるケースもあるようです。
エレベーターの待ち時間が長いことはデメリットの一つです。最近の大規模マンションはエレベーターを複数台設置していますが、中古マンションの場合はその限りではなく、出勤時のエレベーターの待ち時間がストレスになることも。また敷地が広い分、エントランスから駐車場までの距離が遠く感じる場合もあります。

●大規模マンションのメリット
・共用施設が充実、管理人が常駐で安心感がある
・スケールメリットを活かし、管理費や修繕積立金が割安(タワーマンションは割高な傾向も)
・敷地が広い物件の場合、植栽が豊富
・再開発エリアに位置する物件は、駅直結や商業・医療施設が近くに揃うなど利便性が高い
・さまざまな居住者がいるため、物件によってはサークル活動などが活発な場合も

●大規模マンションのデメリット
・共用施設は、使わない人にとってはコストの負担だけがかかる
・住戸からエントランスが遠い、エレベーターの待ち時間がかかるなど
・エントランスから駐車場が遠い場合がある


最後に

マンションは規模の大小にかかわらず、物件それぞれに個性があり、メリット・デメリットがあります。自分が描いている希望の暮らしはどんなものなのか、自分に合うマンションはどのようなマンションなのか。規模別の特徴を知った上で、規模だけにとらわれずに物件探しをすることも大切といえそうです。

株式会社日住サービス

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