マンションの眺望をどう考える?
マンションの高層階住戸の売りのひとつに『眺望』があります。高い場所や、周囲に視界を遮るものがない場所からの眺めは、開放感があり爽快な気分にさせてくれます。マンションを選ぶ際に眺望を重視する人は一定数いますし、こだわりのない人でも、見晴らしの良い眺望を目にして一瞬で気に入るという人もいます。
今回は、マンションの眺望についてのアレコレを見ていきましょう。
眺望のいいマンションって?
「眺望がいいマンションに住みたい」という人は少なくありません。
目の前に建物がなくて、窓を開けた時に大きく空が広がり、風景が見晴らせることで、開放感の高い暮らしが叶います。
開放的な風景を楽しめることは大きなメリットであり、魅力的なポイントです。
また、窓の前方に遮蔽物が少ないことで、室内に光が入りやすく、部屋が明るくなります。カーテンを開けた時に、外からの視線が気にならないこともメリットです。
眺望がいいことのデメリットって?
室内に光が入りやすいということは、冬は暖かくていいですが、それはつまり、夏の時期は部屋が暑くなりやすいというデメリットになります。
また長年住んでいる間に、周りに新しいビルやマンションが建ち、周辺環境が変わると、当初の眺望が失われてしまうことも。眺望や周辺環境は「将来にわたって保証されるものでない」ことをまずは認識しておきましょう。
そして、最初は素晴らしいと思っていた風景も、長く住めば住むほど、いずれはそれが当たり前の風景となっていきます。
飽きるとまではいかなくても、人によっては最初の感激や刺激がなくなり、眺望を見て何とも感じなくなってしまうこともあるようです。
なお、眺望のいい高層階の部屋は、人気があり購入価格が高くなる傾向にあります。
眺望による心理的な効果
都心に建つタワーマンションなら、高層ビルが林立する都市風景の眺望や、夜はキラキラと煌めく夜景が、住宅地の高台のヒルトップに建つマンションなら、眼下に周辺の街並み風景が広がるでしょう。
都心と距離をおいた郊外立地であれば、海や山、森など美しい自然の景観が見晴らせる所も。
眺望は季節や天候、一日の時間帯によっても見え方が異なります。
超高層タワーマンションの上層階なら、雨や曇りの日は「視界ゼロ」ということもあります。海を望むマンションでは、台風の時には荒れる海を目のあたりにするかもしれません。
ですが総じて、マンションがどこに建っていても、開放的な景色はストレスを軽減したり、心的なリラックス感を与えてくれたりする効果があります。
眺望優先で部屋を選ぶ際に、気をつけておきたいこと
前述しましたが、眺望や周辺環境は将来にわたって保証されるものでない、ということ。この点は、念頭においておくべきポイントです。
隣接地や周辺に空き地があれば、建物が建つ可能性があります。既に建物がある場合でも、取り壊して新しい建物、しかも高層の建物が建築されることもあるでしょう。
住戸の内覧時に、窓から眺めを見ながら視界に入ってくる周辺環境も気にかけましょう。
「ここはどうなるのかな?」と懸念に思うことがあれば、販売担当者に聞く、調べてもらうなどをして疑問解消を。
環境は、設備などと異なり住んでからでは取り替えがきかない要素です。長い目で見て決めるということも、大切になってきます。
将来、売却することになったら?
眺望のよい部屋は、売却する際に、高値で売れる可能性が高くなる傾向があります。
眺望は見学者の部屋に対する印象に結びつきます。眺望のよい部屋は、開放的で日当たりや、風通しもよく、見学者の印象も良好に。
一方で、眺望が悪い部屋だと(例えば目の前のマンションの外廊下を利用する人が見える部屋など)、内覧時に印象を悪くしてしまいそうです。
マンションの建物は、修繕管理を行っていても経年劣化が発生してしまいますが、風景は簡単に変化しないために、ある程度の価値を保つことができるでしょう。
ただし、所有マンションよりも大きい建物ができて、景観が変わってしまうことはありえます。高い価格がつきやすいという保証があるわけではないですが、将来、売却を見据えての購入であれば、『眺望』を選択条件のひとつに入れておくのもよいでしょう。
最後に
朝起きてリビングのカーテンを大きく開けて、明るい陽ざしを入れる。大きな空の下に広がる景色に「おはよう」と心で挨拶。窓からの眺望が開けていると、一日のスタートもワクワク、軽快な気分になりそう……。眺望のよい部屋は、価格に跳ね返ってくるので予算と相談する必要がありますが、多角的な視点から「眺望のある・なし」を判断要素のひとつとし、物件を選ぶとよいでしょう。
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