家の売却の第一歩、「不動産一括査定サイト」にアクセス!
マイナス金利の影響で、低く抑えられてきた住宅ローン金利。ここにきて金利上昇の兆しが見えてきました。それに伴い、「金利が低いうちに家を買っておきたい、と考える人が増えるのでは?」との声が聞かれるようになりました。家を買いたい人が多ければ多いほど、家が売れる可能性は高くなり、より有利な売却が叶うかもしれません。自宅や実家を手放す計画があるのなら、今後の中古住宅市場を注視しておきましょう。
家の売却の第一歩は、今ならどれくらいの金額で売れるのか、買い手はいるのか、を知ることです。その際、便利なのが、インターネットの「不動産一括査定」を行うサイトです。
今回は、売却手順のうち、不動産一括査定から仲介会社を選ぶまでの流れについてご紹介します。
相場を知る
「家を売る」ことを検討しているなら、今現在の相場を調べることから始めましょう。
まず、インターネットで不動産会社のポータルサイトにアクセスします。近年の傾向も把握したいのであれば、「レインズ・マーケット・インフォメーション」の活用がおすすめです。レインズ・マーケット・インフォメーションは、国土交通省から指定を受けた不動産流通機構が運営する不動産情報サイトで、全国の取引情報を取得することができます。
各サイトで、自宅の近辺で売り出されている物件を検索して、実際にどのくらいの金額で売り出されているのかチェックします。築年数や家の大きさにより評価は変わるので、自宅と同等のものがあれば、参考になります。
不動産会社のポータルサイトで分かる価格は、その物件を売りたい人の「希望する売却価格」ですが、レインズ・マーケット・インフォメーションの場合は、「実際に売れた価格」が分かるため、より今現在の相場感がつかみやすいと言えるでしょう。
相場を知れば、自宅を安い値段で買い取られることが防げるなど、査定価格の妥当性の判断がしやすくなります。
不動産一括査定とは?
自宅を売却すると決めたら、不動産会社に査定金額を出してもらいます。
査定金額とは、実際に市場に売り出しを行った場合、売却可能と予想される金額のことです。この際、便利なのが、「一括査定」です。
一括査定の依頼方法には、「不動産一括査定サイトを使う」と「数社の不動産会社に直接依頼する」の主に2つが挙げられます。
◆不動産一括査定サイトを使う場合
まず、「不動産一括査定サイト」を使う場合について見ていきます。
不動産一括査定サイトに、査定を依頼したい不動産の情報を入力すると、そのサイトに登録している複数の不動産会社に連絡がいく仕組みになっています。依頼に対応できる会社がピックアップされるので、その中から数社を選んで査定を依頼します。
依頼できる上限数が6社程度に決められていることが多いですが、傾向としてその内から絞って査定依頼をする方が多いようです。利用するサイトによって異なりますが、平均3.5社ほどだと聞きます。
各社は、売却する物件に関する情報と周辺の売り出し事例、過去の成約例などから概算の査定を行い、見積もりを出します。査定価格を比べることができるので、現時点での相場に合う適正な価格の目安を知ることができます。
サイトを通じて査定を依頼する際に、利用料は発生しません。しかし、査定を依頼した複数の不動産会社から一斉に営業電話やメールを受ける場合があります。特に、人気のあるエリアにあったり、築10年以下であったりすると、多くの連絡を受ける可能性があります。依頼した内容の確認や査定結果の報告、営業などを行うものが大半なので、必要に応じて対応すれば良いでしょう。また、査定を依頼したからといって、必ずその不動産会社と契約しなくてはいけない、という決まりはありません。
◆数社の不動産会社に直接依頼する場合
今度は「不動産会社に直接依頼」する場合についてです。
ネットを使わず、不動産会社を自分で探す、あるいは、懇意にしている不動産会社に対し査定依頼を出すという方法もあります。全ての不動産会社が「不動産一括サイト」に登録しているわけではないので、直接依頼でしかリサーチできない有益な情報が得られる可能性があります。
もし、複数の不動産会社に依頼すれば、不動産一括査定サイトと同じく、一度に数社から査定を受け取ることができます。但し、その都度、直接依頼するという手間はかかってしまいます。
不動産一括査定サイトの使い方
不動産一括査定サイトを利用する場合は、査定を依頼したい不動産の「築年数、住所、土地面積、建物面積、間取り」を確認しておきます。
「いつまでに、いくらで、どのように」不動産を売りたいのか希望条件も、具体的に整理しておきましょう。
そのうえで、サイトにアクセスして、
1.査定を依頼したい不動産の情報を入力
2.個人情報を入力
3.ピックアップされた不動産会社から選択
4.机上査定を選んで申し込む
あとは、不動産会社からの査定を待つだけです。
不動産会社に仲介を依頼する
査定結果から2~3社程度を選び、訪問査定で売却する物件の状態等を確認のうえ、具体的な査定を受けます。その後、仲介を依頼する不動産会社を決めます。
◆仲介会社の選び方1
「査定金額が高い会社に仲介を依頼する」のもひとつの方法ですが、その場合「どのような売却プランを立てているか」の確認が大切です。会社の規模が大きく、広いネットワークがあれば、多くの購入希望者とつながることができ、高く売却できる可能性が高まるようにも思えますが、不動産を購入する人は、ほぼ地域を限定されている方が多いため、その地域の物件や周辺情報をいかに沢山持っているかが業者選びのポイントとなります。会社の規模が大きくなくても、売却物件のあるエリアに長年根付いた地域密着型の会社なら、スムーズに売買が進められるケースもかなり多いようです。
◆仲介会社の選び方2
納得のいく査定の内容であることはもちろんですが、「親身になってくれる会社を選ぶ」というのも、大事なポイントです。
住み慣れた愛着のあるマイホームですから、できることなら大切に使ってくれる人に買ってもらいたいものです。そんな売り手の気持ちに寄り添って、買い主を見つけてくれる会社なら、たとえ希望価格で売却できなくても、最終結果として満足できるかもしれません。
最後に
一括不動産査定なら、手間も費用もかけずに複数の会社から査定を受けることができます。
但し、一括不動産査定の場合、他の業者を押し除けてとりあえず査定依頼者と面談したいという目的から、売れる見込みのない高い机上査定金額を提示してくる業者がかなり多いため、実際に担当者に物件を見せて、しっかりと話を聞かなければ判断を誤ります。
このことに注意し、査定金額や売却プランを比較検討し、さらに信頼関係が結べるかどうかを確認して、仲介会社を選べば、よりスムーズな売却の実現に近づけることでしょう。
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