安くて、広くて、環境良し!今、〝バス便物件〟が熱い!

バス便

在宅ワークが増えています。

毎日出勤する必要がなくなれば、家賃の高い都心エリアの窮屈なマンションに留まっているメリットは少なくなります。そこで今、増えているのが郊外への転出です。

ほとんどの場合、都心を離れれば、広い家を手頃な価格で購入できます。ワークスペースや書斎を確保できるうえに、豊かな自然の中で子育てをする夢も叶います。地方移住も脚光を浴びていますが、仕事のほぼ100%が在宅ワークならまだしも、週2,3日でも出勤するなら、〝勤務地へ1時間以内の郊外〟が現実的と思われます。

〝郊外〟は、おおまかに2パターンに分けられます。「駅近だけど電車に乗っている時間が長い」エリアと、「駅からバス便だけど電車に乗っている時間は短い」エリアです。バス便物件は、一見不便そうですが、駅近物件より割安だったり、環境が良かったりするなど、不便さを補って余るだけのメリットがあります。今回は、郊外のバス便物件の選び方について考えてみましょう。

バス便物件にはメリットがいっぱい

ニュータウン

駅から徒歩5~10分程度のいわゆる「駅近物件」に対して、「バス便物件」は、歩けなくはないが、徒歩15分を超える、または、バスを使わないと駅にたどり着けないものを指します。<・p>

駅近物件は、鉄道や駅前の商業施設が利用しやすく、時間を効率よく使うことができます。しかし駅周辺は交通量が多いケースもあり、特に子育てファミリーには、安全面の不安が大きいかもしれません。騒音も気になります。建物が密集しがちなので、せっかくの新居なのに、満足な日照が得られない可能性も考えられます。

一方、バス便物件は、公園が多いなど自然豊かで環境が良い傾向があります。駅近に比べて、価格が安いのが一般的で、同じ価格であれば、駅近よりも広い家に住むことができます。一戸建ての場合は敷地にゆとりがあり、隣家との間隔が広いことが多く、隣人を気にせず暮らすことができます。

ニュータウンとして開発された街などは、周辺に買物施設や医療機関が整備されるなど、駅前まで出なくても不自由なく暮らせる条件が整っています。統一感のある美しい街並みも暮らしの満足度を高めてくれます。

そもそもバスが利用しにくければ、話にならない!

バス便

バス便物件が暮らしやすいかどうかは、「バス利用のしやすさ」にかかっています。

① 時刻表通りに運行されているかどうか。

→朝夕の通勤時間帯に、駅周辺の道路が混んで、バスの運行に支障が出る場合があります。渋滞が多い道路であれば、マイカーやタクシーでの移動にも影響が出てきます。

② バスの本数の多さをチェック。

→バス便数が多ければ、待ち時間も少なく、車内の混雑も軽減されます。また、早朝や深夜に便が設定されているかどうかも確認しましょう。帰宅が最終バスの時間に間に合わないことがありそうなら、駅前のタクシーの充実度や行列の有無も要チェックです。バスの本数が多く、時刻表通りに運行されているなら、「駅から徒歩12分」よりも「駅からバス10分、バス停より徒歩1分」のほうが便利といえるでしょう。雨の日や猛暑の日は、バスの方が快適なのは言うまでもありません。

③ バス停の様子も観察しておきましょう。

→標識だけのバス停から屋根や風除けのあるもの、バスの接近が分かるように「バスロケーションシステム」で運行情報を自動表示するものまで、バス停の整備状態はさまざまです。最近では、スマートフォンでバスの現在位置と運行状況が分かる“バスナビ”を採用するバス会社が増えています。停留所で待ちぼうけの心配はもうありません。

 

徒歩圏に買物施設や学校など生活施設が揃っていればベスト!

郊外

バス便物件では、通勤にバスを利用しなければならないのは仕方がないとしても、毎日の買物にもバスを使っていたら、家計が圧迫されてしまいます。駅まではバスだけれど、買物施設は徒歩圏にあれば良いですね。コンビニだけではちょっと心配。スーパーが身近にあれば安心です。最近は、「郊外型大型商業施設」が駅から離れた場所に建設されたり、幹線道路沿いへ大型スーパーが出店したりすることが増えています。その周辺なら駅から離れていても、買物が便利で暮らしやすいと言えるでしょう。

子どものいる家庭であれば、小学校や小児科等が近くにあるか、通学路は安全かなどもチェックしておきましょう。バス便エリアは、駅前エリアに比べて人通りが少なく、夜道が暗いことがあります。実際に歩いて、危険な場所はないか見極めることも大切です。

 

資産価値が上がるかも?

リモートワーク

価格や広さ、環境の面でメリットの多いバス便物件ですが、将来、そのエリアの人口が減少して、バス運行本数の削減や場合によってはバス路線そのものの廃止といった事態に陥ることもあります。現時点で、バスの利用客が少なく、周辺人口が縮小している場合は注意をしたほうが良いでしょう。

不動産の資産価値は、地方物件はともかく、大都市圏の都心や郊外では鉄道駅からの距離で決まる傾向にあります。駅近物件は人気があり、流動性が高いことなどから資産価値は高く、駅から遠い物件とは大きな差があります。ただ、在宅ワークが一層進むなどの状況なら、郊外のバス便物件の需要が増え、資産価値が上昇することも考えられます。

 

最後に

バス便

割安で、広くて、環境良し!バス便物件はメリットがいっぱいです。駅近物件に比べて、物件数が多く、ライフスタイルに合わせて選べるのもうれしいですね。バスの本数が多く運行状況も良好であれば、日常生活で不便を感じることは少ないでしょう。買物施設や学校が徒歩圏または自転車圏にあればなお良し。不動産広告の情報だけに頼らず、実際にバスに乗って現地へ行ってみましょう。

株式会社日住サービス

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