間取りを変えるリフォーム ~マンションの場合~

2023.07.30マンション
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リフォーム

今回は、マンションのリフォームについて取り上げます。単に「家のリフォーム」と言っても、キッチンなどの水回りの設備、クロス・フローリングなど建具の取り替えなどの部分的なリニューアルから、今の生活にあった間取りに変更するというリフォームまで、内容はさまざまです。マンションで間取りを変更するリフォームを考える際、知っておきたいこと、押さえておきたいことをみていきましょう。


まず、リフォームできるのは専有部分で、事前申請が必要

 

事前申請

 

所有者がリフォームの対象にできるのは、マンションの場合、専有部分のみです。
玄関ドアの内側からサッシの内側、外部や隣家との境壁の壁紙など表層部分など部屋の内側の居住部分が専有部分ということになります。
マンションの場合、専有部分以外に共用部分や専用使用部分があります。各々がどこからどこまでを指すのか、事前に確認することが大切です。また、リフォームをしようと考えた時、事前にマンションの管理組合の理事長に申請が必要です。リフォームの設計図や仕様書、工程表を添付した申請書を理事長に提出し、その後、理事会で承認を得られてからでないと着工することができません。
なお、申請期日については、「着工の○週間前までに」などの定めがありますので、リフォームが許可される範囲などと合わせて事前確認が必要です。

 

間取りを変えるということ

 

間取りの変更

 

「間取りを変更する」ということは、「今の暮らしにあった間取りに変更する」こと。家族構成や生活スタイルの変化に合わせて、住む人に合った室内環境に整える、という場合が多いでしょう。
それでは、間取りを変更するさまざまなケースを具体的な例を挙げながらみていきましょう。

 

◎部屋数、またはプラスαの空間を増やす

 

部屋数を増やす

 

「子ども部屋が必要になってきた」「仕事部屋が欲しい」というように、もうひと部屋が追加で欲しい場合。ひとつの空間の中に間仕切りや壁を設置し、必要に応じてドアを新設すれば、プライベートな空間として利用することができます。ただ、ひとつの空間を分けると各部屋が狭くなるので、元の空間はできれば9畳以上欲しいところ。

リビング・ダイニングの一角に、間仕切り収納家具やガラスパネル壁などを設置して、学習コーナーや書斎コーナーとして利用できる空間を造ることも可能です。

 

◎2部屋を1部屋にする

 

部屋を広げる

 

子どもが独立して使わない部屋ができたなど、2部屋合わせてひとつの部屋にして開放的なスペースにしたい場合。2部屋の間にあった間仕切り壁を撤去して、色目や質感を統一することで広い部屋として使うことができます。
また、リビング・ダイニングの横にある和室や洋室を取り払い、リビングを広くするような空間造りも可能です。

ただし、構造によって撤去できる壁とできない壁があります。お住まいのマンションの構造のことも含めて、依頼する建築業者や元々の分譲業者に事前に相談することが必要です。

 

◎水まわりを変更する

 

水まわりの変更

 

部屋の数を増やす、減らすことと少し異なりますが、水まわりの動線を変更することも可能です。例えば、キッチンや洗面室、浴室がスムーズに移動できるように、これらの箇所を近づけて配置しなおす。その際、水まわりの設備を省エネ設備などに一新すると、使用感の快適性がアップします。

ただし、水まわりの位置を変えたい場合、マンションではメインの給排水管を共用で使用しており、その位置を変えることはできません。
よって、住戸内の水まわりの位置を大きく変える場合は十分な検討が必要です。また、騒音の観点からも上下・左右に接する住戸との間取りの兼ね合いの検討も必要に。

さらに、給水管や電気配線の工事が別途発生することがあるため、費用が高くなりがちになる、ということを念頭においておきましょう。
なお、マンションの共用排水管と設備の距離が離れると排水不良の原因となりやすいため、十分注意が必要です。

 

◎バリアフリーに変更

 

バリアフリー

 

老後の暮らしを考えて、バリアフリーの間取りに変更するケースもあります。

築年数の古いマンションは、もともと廊下や浴室まわりなどに床段差があるものが多いです。

それらの段差を解消することが可能な場合もありますが、段差が大きい場合は、かなり大掛かりな工事になる場合が多く、その場合は、住居自体のお住み替えも視野に入れ検討することをお勧めします。

また、車イス生活に合わせてバリアフリー化する場合は、車イスが通れるように廊下の幅を広くする、トイレ内の面積を増やすという大規模な間取りの変更が必要になります。

バリアフリー改装の場合は、自治体の補助金制度や減免制度を利用できることがあるので、事前に調べておくとよいでしょう。

 

思い切って家を全部丸ごとリノベーション

 

リノベーション

 

「リフォーム」は、経年劣化で傷んでいる部分や老朽化したスペースを新しく改装するというケースで、マイナスの部分を修復してプラスに戻すというものです。一般的に家の中の部分的な改装をするというと、この「リフォーム」という言葉が使われます。

一方で、最近よく耳にするようになった「リノベーション」というものがあります。
「リノベーション」とは、住宅を工事し、既存のものより価値を高めることです。
「リノベーション」は、床や壁、内装などをすべて取り払い、スケルトン(骨組みだけ)の状態にして、間取りや水まわりなどを大幅に変更するときにそう表現されることが多く、いわゆる造りなおす感覚です。

部分的な改修を行う「リフォーム」と比べて、予算も高くなり工事期間も長くなります。新築分譲マンションの価格の高騰化が言われるようになり、中古マンションを購入後、リノベーションをして入居するというスタイルを選択する人も増えています。

 

リフォームの手順

 

リフォームの手順

 

リフォームするにあたり、どの部分をどんな風に変えたいのか、まずはリフォームの目的をはっきり具体化させておくことが重要です。
家族でイメージを出し合い、変更したいことの優先順位をつけましょう。リフォーム例をWEBサイトで見る、ショールームに見学に行くなどで情報を集め、予算枠に収まるかどうか、おおよその検討を付けます。予算はギリギリではなく、ある程度余裕を持たせておきます。

大がかりな間取り変更などを伴うリノベーションの場合は、一時的な仮住まいが必要となるために、それに掛かる費用も予算に組み込むことも忘れずに。
施工会社を選ぶ際は、数社に見積もりを出してもらい、内容や費用を比べるといいでしょう。
なお、この先年々も住まう空間ですので、(安かろう悪かろうとならないよう、しっかり検討されることをお勧めします。)

 

最後に

 

リフォーム工事の際には、資材搬入や作業場所などで、エントランスホールやエレベーター、共用廊下など共用部分を使用することになります。工事音などで、ご近所に迷惑をかけることも出てきます。リフォーム工事が始まる前に、近隣住戸への挨拶を必ず忘れずに行うようにしましょう。

タグ : マンション 中古 住みかえ 間取り リノベーション
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