間取りやデザインだけじゃない!? 一戸建ての構造・工法の違いやメリット・デメリット

2021.11.07一戸建て
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一戸建ての購入

新築住宅を買いたいと思った時、注文住宅を建てたいと思った時、はじめに思い描くのは理想の間取りやデザイン、インテリアのテイストといった「目に見える部分」という方が多いでしょう。

雑誌やインターネットなどでも家の内装やインテリアなどを紹介する記事がたくさんあるため、ついつい間取りやデザインにばかり気を取られてしまいがちです。しかし、実は「家の構造は何か」ということも、家探しには大切な要素なのです。

「構造」とは、家の骨組みとなる材料のことを指し、工法とはその材料を用いた住宅の造り方を指します。どれか一つの構造や工法が良い!というわけでは決してなく、壁紙などを貼ってしまえば基本的には「目には見えない部分」になってしまう場所ではありますが、そこから何十年もの間、家を支え続けてくれる主要な部分になります。

それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、あなたの理想の住まいに適した構造や工法を選択しましょう。

 

木造軸組工法(在来工法)

構造と工法

別名「在来工法」とも呼ばれ、日本で最も広く普及している伝統的な工法です。

木造軸組工法は、木の柱と梁で骨組みを作り、建物を支えます。そして、柱と柱の間に「筋交い(すじかい)」という斜め材を入れることで補強をしています。近年では、筋交いに制震ダンパーを組み合わせたり、壁に構造用合板やパネルを貼ったり、接合部分に金物を用いたりするなど、さらなる強度を確保した工法も登場しています。

木造軸組工法のメリットは、木材を組み合わせて作るため設計の自由度が高く、変形地や狭小地でも建築しやすいことが挙げられます。また、増改築やリフォームに対応しやすいこともメリットの一つです。

一方、デメリットとしては、建設地にて職人が一つ一つの工程を手作業で行っていくため、工期が他の工法と比較すると長くなることが挙げられます。

 

木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法)

構造と工法

別名「ツーバイフォー(2×4)工法」とも呼ばれる工法です。2インチ×4インチ※の木材を組んだ枠組に構造用面材を接合した箱型の壁式構造で、床・壁・屋根が一体となった「モノコック構造」となっています。

モノコック構造は6面で建物を支えるため、地震や台風などの外力をバランスよく受け止め、荷重を家全体に分散し、崩壊などを防ぐため、耐震性能に優れているという点がメリットとして挙げられます。また、ツーバイフォー工法の場合、火災発生時、火の通り道となる壁や床において、枠組材などがファイヤーストップ材の枠割を果たし、空気の流れを遮断することで、火の燃え広がりを防止してくれるという特長もあります。

デメリットとしては、面で支える工法のため開口部を広くすることはできず、増改築やリフォームも、木造軸組工法よりは自由度が低いことが挙げられます。

※1インチ=2.54cm

 

鉄筋コンクリート造(RC造)

構造と工法

柱などの骨組みを鉄筋で組み上げ、その周りを型枠で囲み、中にコンクリートを流し込んでいく工法で、鉄筋とコンクリートを組み合わせた強固な構造体です。

コンクリートは木材と比べて経年などによる劣化が起きにくいため、税法上の法定耐用年数も木造住宅が22年なのに対し、鉄筋コンクリート造は47年と2倍以上の耐用年数が設けられています。

鉄筋コンクリート造には2つの工法がありますが、住宅建築に用いられる工法は「壁式構造」が一般的で、木造枠組壁工法同様、面で建物を支えるモノコック構造となっているため、耐震性に優れています。また、鉄筋コンクリートは非常に熱にも強いため、特に住宅の密集する都心部で火災が発生した時などには延焼を防ぐこともでき、その耐火性の高さから一般の木造住宅と比べると、鉄筋コンクリート住宅の火災保険料はおよそ1/3ほどに抑えられています。

一方、デメリットとしては、建築コストや維持コストが他の工法に比べ高いことや、基本的には増改築が難しく、全て取り壊しとなった際にも木造住宅に比べると費用が高くなってしまうことが挙げられます。

 

プレハブ工法

工法のメリットデメリット

骨組みや壁、天井など用いる部材を、あらかじめ工場で生産・加工し、建築現場で組み立てていく工法で、その材質によって「木質系」、「鉄骨系」、「ユニット系」、「コンクリート系」の4つに分類されます。

いずれも部材のほとんどが工場で一括生産されているため、職人の技術によって品質が左右されず、一定の品質を保つことが可能です。また、建築現場では組み立てることがメインになるため工期が短期間で済みます。

一方、デメリットとしては、工事の際にユニットを運ぶためクレーン車が通れる広い道路が必要となり、敷地においてもクレーン車が動けるスペースが必要となります。また、標準化・規格化された部材をベースに設計されることになるため、他の工法と比較すると設計や間取りの自由度は低くなってしまうことや、増改築・リフォームの自由度も低いということが挙げられます。

 

おわりに

代表的な一戸建ての構造・工法をご紹介しました。ここでご紹介しただけでなく、さらに別の構造や、施工会社が独自にアレンジした工法なども存在します。 構造や工法を選ぶ際には、建築コストや維持コスト、デザインなどはもちろんですが、立地の特徴や将来的なリフォームの可能性など個別の事情も大きな判断材料になります。ご自身の住みたい場所やライフスタイルを整理しプロに相談してみるのも、判断の一助になるでしょう。 新築一戸建てを建てる際はもちろん、中古一戸建てを購入する際にもこれらの特徴を鑑みながら、あなたに合った構造・工法を探してみてください。

タグ : 一戸建て 新築 構造 工法
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