オートロックと宅配ボックスについて

2022.03.28マンション
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オートロック

現在では、標準で装備されることが多い共用設備のひとつに、オートロックと宅配ボックスがあります。

オートロックは防犯性に配慮した設備、宅配ボックスは生活利便性を高める設備です。その使い勝手やメリット、デメリットはないのか、などについてみていきましょう。

 

マンションのオートロックシステム

セキュリティ

まず、その仕組みです。

オートロック採用のエントランスドアは自動ドア(電気錠)なので、平常時は施錠され閉まっています。

来訪者がエントランスにあるオートロック操作盤で訪問先を呼び出し、訪問先の居住者は住居側にあるインターホンの操作で来訪者を確認後、エントランスのドアを遠隔解錠し入館してもらいます。

居住者がマンション内に入る場合は、各戸の鍵や暗証番号などを使って解錠し、館内へと入ります。

設備機器の進歩に伴い、機能も進化してきています。

インターホンは通話だけのものから、住戸側でモノクロモニター付きとなり、現在ではカラーモニター付きが主流となっています。インターホンもハンズフリータイプのものが多くなっています。

オートロック操作盤に鍵をかざすだけで解錠できる非接触キーレスエントリーや、カードリーダーが採用されることも増えています。最近では、非接触型のICチップが埋め込まれたカードや、携帯電話をかざすだけで解錠できるシステムもあります。

また、エレベーターホールにもオートロックを設置したダブルオートロックや、エレベーターと連動させ、目的階に自動的にエレベーターを停止させるシステムの導入も進んでいます。不要な階には停止しないために、プライバシー性も高くなっています。

 

オートロックが付いていれば、安心?

セキュリティ

来訪者は勝手にマンション内に入ることができないために、不審者の館内への立ち入りを抑止でき、訪問販売などもエントランスで、しかも対面せずに断ることができます。年配の方の在宅時やお子さんが留守番をしている時には安心できるでしょう。

ただ、来訪者や居住者と一緒に入館する「共連れ」で入ってくる場合や、引っ越しなどでエントランスドアが長時間に渡って解錠されている場合もあり、決して「万全ではない」ことも認識しておきましょう。

侵入する側としては、エントランスドアが常に施錠されているガードの固い建物には近づきにくく、防犯カメラと同様、抑止力が高いといえるでしょう。

居住者の注意点としては、鍵をなくしたり、忘れたりするとマンションの中に入ることができなくなるので、「常に鍵を持っていること」、これが大事です。

例えば、鍵を持たずにゴミ出しに行き館内に入れなくなるケース、共働き家庭で、一番早く帰宅するお子さんが鍵を忘れて、長時間自宅に入れなくなるというケースも…。

「常に鍵を持ち歩く」習慣づけが必要になりますね。

 

宅配ボックスについて

宅配ボックス

次に宅配ボックスについてみていきましょう。

コロナ禍にあってネットショッピングや通信販売での買物が増え、宅配物が届く回数が増えています。不在時に届く宅配物を受取り保管し、帰宅後に荷物を受け取れるのが宅配ボックスです。

宅配ボックスのシステムは

①宅配業者は荷物受取者の部屋番号を指定しボックスに荷物を入れます。

②荷物受取者の郵便ポストに「荷物を預けた」の通知を投函。

③荷物受取者は後からポストの通知を見てボックスから荷物を取り出します。

いつでも受け取りができるため、配達時間の指定が不要になります。配達予定時間に待機している必要がなく、不在時に届いた荷物の再配達依頼をする必要がありません。

24時間いつでも取り出しが可能なので、帰宅が遅い人や夜勤など就業時間が不規則な人、宅配業者と対面で受け取りを希望しない人などにとって重宝する設備です。

また、在宅時でも赤ちゃんの世話をしている、揚げ物料理をしているなど、すぐに手が離せない時も宅配ボックスに預けてもらえます。

ただ、宅配ボックスで受け取った荷物は自分で部屋まで運ばなければなりません。サイズが大きかったり、重たかったりする荷物の場合は、運ぶのに苦労することもあります。

 

荷物の保管期限はあるの?

宅配ボックス

マンションで装備されている宅配ボックスはボックスの数に限りがあり、居住者で共有して使用するために、入れっぱなしの荷物があると、他の居住者が使用できない場合があります。

宅配ボックスや荷物については、管理会社が管理している場合が多く、保管期間などのルールはマンションごとに異なります。

マンション遠隔管理システムのコントロールセンターと接続している場合や、メーカーのオンライン式の宅配ボックスの場合では、保管後数日で連絡が来る、保管の最長期間を過ぎると送り主に返送する、というシステムを導入している場合もあります。

宅配ボックスはあくまで一時的に荷物を預けるものということを認識し、数日で帰宅しない長期の出張や旅行などの場合は、宅配物受け取り予定日をずっと先にしておくか、事前に宅配ボックスでの保管期間を調べておくようにしましょう。

 

どんな品物でも受け取り可能? トラブルはある?

宅配ボックス

サイズがオーバーしている荷物、冷蔵・冷凍品や生ものの食品、代金引換商品、着払いの荷物、書留郵便、本人受け取り限定郵便、国際郵便物、貴重品などは宅配ボックスの利用ができません。

これらの荷物の場合は、通常通り対面での受け取りとなります。

トラブルとしてあるのは…。

ダイヤル式の場合、配達通知書が郵便ポストに入っていない、配達通知書に記載されている暗証番号が記入されていない、間違っているなどのミスで荷物をちゃんと受け取れないといったもの。

配達通知書が入っているものの、宅配ボックスに荷物が入っていないことも。

その原因としては、宅配業者が荷物を入れるボックスの番号を間違えた、誤って荷物を持ち帰ってしまった、何らかの理由で他の居住者が間違えて持ち帰ってしまった、盗難にあった、などが考えられます。

まずは配送ドライバーに電話で問い合わせをする、それでも解決しない場合は、マスターキーを持っている管理人か管理会社に相談してみることになるでしょう。

 

最後に

エントランスにオートロックが採用されていることは、セキュリティが万全と言い切れなくても、安心ライフの要素のひとつです。とは言えオートロックを過信せずに、自宅の施錠は常に。

また、あると便利な宅配ボックスも共有設備なので、使用時の約束事を守り、居住者みんなが気持ちよく利用できるように心掛けたいものです。

 

タグ : マンション 不動産 設備 分譲マンション 賃貸マンション 宅配ボックス オートロック セキュリティ 防犯 不審者
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