一戸建てのような雰囲気も楽しめる?マンションの1階住戸の住み心地って、どうなのでしょう。

2022.01.27マンション
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1階住戸

上層階住戸へ憧れる人が多いマンションライフで、あえて1階住戸を選ぶ人もいます。地面に近くて一戸建てのような雰囲気が味わえるから、というのが主な理由のようです。1階住戸の魅力と注意点を知っておけば、上層階では得られない一戸建て感覚の快適ライフを手にすることも可能なのではないでしょうか。

移動が楽でスムーズ。階下住戸への音の気づかいが不要

マンション

『移動』

1階住戸はエントランスから玄関までの距離が短く、階段やエレベーターを利用することがないため、移動が楽でスムーズです。朝の出勤・通学の慌ただしい時間帯にエレベーターの到着を待つ時間のロスがなく、時短にもなります。また、万一の災害時の避難もスピーディに屋外に出られることは安心材料のひとつでしょう。

大きな荷物を持っていたり、ベビーカーを押したりしている時、ゴミを出しに行く時なども移動が楽なことは大きなメリットです。

『生活音を気にしなくていい』

マンションライフでトラブルになりやすいと言われる生活音問題。

1階住戸は下の階に住戸がないために、階下住戸への生活音の気づかいをしなくてすみます。特に小さなお子さんのいる家庭では、走ったり跳ねたりと音が響きそう。「走らないで」と、つい声を荒げることも…。そんな心配もしなくてすむでしょう。

 

防犯性は?

1階住戸

1階住戸は一戸建てと同じように、外からの侵入に弱いという点があります。

外出や就寝の際に窓を開けっぱなしというわけにはいきません。ただ、2階以上や最上階住戸は外からの侵入が皆無かといえば、そうとも言えず、1階住戸ならずとも室内からの施錠はしっかりと行いましょう。

最近では、メインバルコニーを含む窓や玄関に防犯センサーを設置したマンションもあります。これは万一、留守中や就寝時に不法侵入があれば防犯センサーが作動し、遠隔のセキュリティ監視センターなどに異常が知らされ、監視員が駆けつけるというシステム。安心できる生活の保険的な要素で暮らしを守ってくれます。

また、マンション全体の防犯機能として、敷地周囲をはじめエントランス、駐車場など共用施設に防犯監視カメラを設置したマンションも多くあります。外からの侵入に対しての威嚇効果にもなり、万一、侵入があった場合は録画で確認できます。1階住戸にとっては心強いセキュリティ設備のひとつです。

 

プライバシー性は?

一階住戸

マンションの1階フロアはエントランスホールや自転車置場などの共用施設が配置されている場合があり、こうしたマンションでは1階住戸の戸数が少なくなっています。それだけに同じフロアに住む人どうしが顔を合わせる機会が少なく、プライバシー性は高いといえるでしょう。

また、「リビングは外(道路)から見えるのではないか?」という心配や不安もあるでしょう。

敷地周囲を緑地帯で囲み、特に1階住戸のメインバルコニー側には常緑樹の中高木を植栽し、外からの視線が室内に届きにくいように植栽計画が施されたマンションが多くあります。こうしたマンションではバルコニーの前に豊かな緑が広がり、爽やかな気分を味わうこともできそうです。

 

1階住戸ならではの特殊プランが魅力、価格が安めなことも

専用庭

『一戸建て感覚が味わえるプラン』

1階住戸の強みは「地面に接している」ことです。

バルコニーの出幅を広く確保したり、バルコニーに替えて広いテラスを設けたり、専用庭を設けたり。中には、リビングの前に専用庭と専用使用駐車場を備えた特殊プランもあったりします。リビングの前に豊かな開放スペースを確保したプランでは、まさに1階住戸の醍醐味が味わえるでしょう。

季節の花を咲かせたりハーブを育てたりするなどガーデニングを楽しむ、アウトドアリビングとして青空の下でティータイムを楽しむなど、プラスαの心豊かな時間が持てるでしょう。

『他の階より安めの価格設定』

マンションでは通常、階数が高くなるごとに価格も少しずつアップします。同じ面積帯であれば、下階住戸の方が価格が安く、1階住戸は同じマンション内であれば、価格帯が安いと言えます。ただ、先述した専用庭付や専用使用駐車場付などの特殊プランは、この通りでない場合もあります。

また、テラスや専用庭・専用使用駐車場などには、ほとんどの場合、別途月額使用料が発生します。そのため、入居後のランニングコストも念頭に入れておいた方がいいでしょう。

 

落下物の懸念と虫のこと

戸建て感覚

上階住戸からの落下物が全くないとはいえないでしょう。

なお、どの階のどの住戸からの落下物なのかを特定することは困難です。落ちてきた物が何であれ、落下物は危険であることには変わりなく、管理組合や管理員室に相談してみましょう。物を落とさないように注意を促す文章を掲示板に掲示してもらうのもひとつの方法です。

なお、マンションによっては、落下防止ネットが設置されているところもあります。

1階住戸には比較的虫も入りやすいといえます。

夏場の蚊は中層階あたりまで同じように入ってきます。出入りの際には網戸の開け閉めをしっかりする、網戸用防虫剤を利用する、窓辺に蚊取り剤を置いておくなどの自衛手段は必要でしょう。

 

最後に

マンションでありながら地面に接している1階住戸。

視点を変えてみると、平屋でワンフロアの一戸建てと似ているような……。駅近立地や高級住宅地エリアなどで一戸建てを手にするにはハードルが高くても、マンションの1階住戸なら検討できるかも。魅力も、気になる点も理解したうえで選べば、一戸建て感覚の暮らしも叶いそうです。

タグ : マンション 購入 不動産 エレベーター 分譲マンション 賃貸マンション メンテナンス リモートワーク 駐車場
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