光熱費を抑えて、快適に暮らすなら「高断熱住宅」

2022.08.21一戸建て
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光熱費

資源高騰で、エネルギー価格は上昇しています。真夏の厳しい暑さにエアコンは必須。電気代に響いてきています。そして、今度の冬は電力需要がひっ迫し、節電の要請や、さらなる電気・ガス料金の値上げが予想されています。

だからといって、冷房や暖房を控えていると、快適に過ごせないばかりか、健康に悪影響を及ぼす恐れが出てきます。その解決策のひとつが、「住まいの高断熱化」です。

今回は「高断熱住宅」について考えます。

 

冬暖かく、夏は冷房が良く効いて、年中快適!

高断熱

熱は温度の高い所から低い所へ移動します。このため、室内を暖房しても、開口部・外壁・床・屋根など、あらゆるところから熱が外へ逃げてしまいます。窓を二重にしたり、壁に断熱材を入れたりして暖かくする高断熱住宅は、効率よく省エネが実現できます。また、年じゅう快適な室温で過ごせるため、健康増進にも役立ちます。

高断熱住宅のメリットは主に2つ。

① 冷暖房で快適な温度にした室内の空気が逃げにくく、外の寒さや暑さの影響を受けにくい。効率よく暖めたり冷やしたりできるため、光熱費が軽減。CO2排出量も削減。

② 部屋間の温度差が少なくなり、ヒートショックなどの健康被害を軽減。快適な温度環境は、冷えなど体へのストレスを解消し、健康改善・維持増進が期待できる。

 

断熱性能の良し悪しは、断熱工法と断熱材と〇〇次第!

高断熱

一般的な木造住宅の断熱工法は、大きく分けて「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」の2種類があります。

「充填断熱工法」は、柱と柱の間など、躯体内の空間に断熱材を充填する工法。

「外張り断熱工法」は、構造材の外側を断熱材でくるむ工法。充填断熱工法と比べてコストがかかりますが、柱部分からの熱の出入りがなく、断熱性に優れるとされています。

また、「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」を併用する例も見られます。

断熱材には、さまざまな種類があります。

・石油系の硬質ウレタンフォームなどは、断熱性能に優れ、薄くても効果が高いのが特徴。

・鉱物系のグラスウールなどの断熱材は、厚くなりますが、防火性と価格面では優れています。

・セルロースファイバーなど自然系は、断熱材の製造過程で排出するCO2が少なく、また、自然由来の素材であることが好まれ、採用が増える傾向にあります。

ただし、どのような断熱工法や断熱材を選んでも、それを隙間なく充填するなり、敷き詰めるなりしなければ、性能は発揮できません。家の断熱性能の良し悪しは、「施工の如何に関わる部分」が一番大きいのです。したがって、しっかりした施工業者を選ぶことが大切と言えるでしょう。

 

窓の断熱は、ガラスだけでなくフレームの性能も重要

高断熱

住宅の高断熱化には、熱の出入りの大きい開口部の性能も重要です。

従来、日本で最も普及してきた窓は「1枚ガラス+アルミフレーム」の窓です。「断熱窓」は、断熱性の高いガラスとフレームを使用した窓をいいます。

断熱性の高いガラスの代表的なものに、複層ガラスやトリプルガラスがあります。乾燥した空気、または空気よりも熱が伝わりにくい高性能ガスを、ガラスとガラスの間に入れて封印。さらに、ガラスの表面に、熱を伝えにくくする特殊な金属膜をコーティング(Low-E皮膜処理)することで、熱の伝わりを抑制します。Low-E皮膜処理の施されたガラスが、「Low-E複層ガラス」または、「Low-Eトリプルガラス」です。

フレームの断熱性も重要です。複層ガラスであっても、その周囲が熱を伝えやすいアルミフレームでは、そこから熱が出入りしてしまいます。「断熱窓」には、断熱性能が高い樹脂フレームを使ったり、室外側に耐久性や強度に優れたアルミを、室内側に樹脂を使ったアルミ樹脂複合フレームを組み合わせて採用したりするのが一般的です。

既存住宅の窓のリフォームには、古い窓を高性能な窓に取り替える方法のほか、今ある窓の内側に窓を取り付ける「内窓」があります。既存の窓との間に空気層が生まれ、断熱効果を発揮します。その場合は、複層ガラスに高気密で熱伝導率が低く、変形しにくいサッシを組み合わせたものを選ぶことがポイントです。

 

高い断熱性能がスタンダードに!?

脱炭酸

国が定める断熱性能を示す等級は、最も低い等級1から最も高い等級4までの4段階でしたが、2022年4月、日本住宅性能表示基準の改正で、等級5が設けられ、10月にはさらに上の等級6と等級7が新設されます。2025年度からは、新築住宅などに等級4の断熱性能が義務づけられることになっています。

このように国が急ぐのは、脱炭素社会に向けて、住宅のエネルギー消費を減らすため。断熱性能を高めて、エネルギー消費量・電気使用量を減らせば、CO2排出量を削減することにつながります。

高断熱住宅には、減税制度(住宅ローン減税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税)や住宅ローン金利引き下げ制度(フラット35)が利用できるなど、優遇措置が設けられています。部分断熱改修に関しても、減税や補助金の対象になる場合があります。また、断熱性の低い住宅で過ごし、健康が損なわれると医療費がかかることから、自治体によっては、医療コスト削減のために、断熱リフォームに補助金を設けている場合があります。

 

最後に

脱炭素

快適で健康に過ごせて、省エネで地球にもやさしい高断熱住宅。国は、新築住宅の断熱性能の基準を高めるなど高断熱住宅を促進しています。家まるごとの断熱がベストですが、部屋ごとの部分的な断熱や、窓のリフォームだけでも、それなりの効果が期待できます。

調べれば、さまざまな補助金や優遇措置も用意されています。冬暖かく、夏涼しい、ストレスのない生活のために、ご自宅に高断熱を採り入れてみませんか。

タグ : 一戸建て 不動産 新築 SDGs 光熱費 脱炭素
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