マンションの最上階のメリットとデメリットを考えてみる

2022.01.09マンション
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最上階住戸

マンションの最上階住戸といえば、思い浮かぶのが日当たりのいい明るいお部屋、眺めがよくて、開放感があって、上階住戸からの生活音が無いなどのメリット情報。では、デメリットは無いのでしょうか。また、低層マンションの最上階はどうなのでしょうか。最上階のメリット・デメリットについてきちんと知っておけば、物件を選ぶ際の物差しの1つにもなるでしょう。

同じマンションでも価格が高い最上階

最上階住戸

マンションの価格は同じ広さの住戸の場合、階数によって価格が異なることがあります。低層階より階が上がるごとに少しずつ価格もあがり、最上階が一番高いことが一般的です。低層階と同じ価格であれば、眺めがよいなどメリットの多い最上階を希望する人が多くなるでしょう。

最上階は戸数が少なく人気もあるために価格が高くなり、低層階は上階より価格が低くなることが多いです。マンション全体の戸数(供給)と購入者ニーズ(需要)のバランスにより価格が決まると言えるでしょう。

では、最上階のメリットは?

価格が高めな最上階、どんなメリットがあるかみていきましょう。

メリット1  希少性

希少性・ステータス性

最上階住戸と一口に言っても、低層・中高層・超高層など建物の規模や立地によって、眺望や採光などの違いがありますが、最上階住戸は数が少ないという点で希少性が高いと言えます。

さらに付加価値をつけるために他の階より住戸数を減らし1戸1戸を広くする、角住戸にルーフバルコニーをつけるなど特別感のあるプランが用意されたり、設備・仕様のグレードの高いものが採用されたりする場合もあります。

希少性が高く人気もある最上階は、売却の際に、最上階であることが魅力の条件になることも。高い査定価格でかつスピーディに売却できる可能性がありますが、購入した時の価格より高く売却できるわけではないことも頭に入れておきましょう。

メリット2  開放感と眺望が期待できる

眺望・開放感

マンションの高さや規模、立地条件などにより異なりますが、最上階は他の階に比べて日当たりや風通しがよかったり、眺望が開けたりと開放感を味わえる住戸が多いでしょう。

シーサイドやリバーサイドなどの場所に立っていれば、夏の風物詩のひとつである花火がお部屋から見物できる可能性もありますね。

中高層の建物が集中して立っている都心のオフィス街や商業エリアなどでは、必ずしも採光・通風・眺望がよいとは言えない場合もありますが、同じマンションの他の階に比べるとどの点も上回っているでしょう。反対に、目の前に公園や一戸建ての住宅地が広がっているエリアに立っていれば、低層マンションの最上階でも十分な開放感が得られるでしょう。

メリット3 生活音のリスクが少ない

最上階

マンションでは上階住戸や隣り合う住戸からの生活音(足音や掃除機、大きな音量など)の響きや漏れがトラブルにつながるケースがあります。

最上階の場合は、自分の上に住む人がいないので、上階からの生活音を気にすることなく生活できるでしょう。

また、高層マンションでは蚊などの虫が飛んできにくいというメリットもあります。

メリット4 防犯性やプライバシー性が確保できるケースも

最近のマンションでは、居住階にしか停止しない防犯機能を併せ持つエレベーターシステムを採用したり、上層階専用のエレベーターを備えたりと、防犯性への配慮が高くなっています。

また、高層マンションで、周囲に高い建物がない場合、周りからの視線をほぼ気にすることなく生活ができ、 プライバシーが守られると言えるでしょう。

最上階のデメリットは?

デメリット1 価格が高い

最上階住戸は戸数とそれに対するニーズのバランスにより高い価格設定がされています。価格の高さにステータス性を感じる人、高くても最上階に住みたいと思う人もいれば、やはり高い価格がデメリットに思う人もいます。

最上階ならではのメリットと価格を比べて、価格が高すぎると思う人にとっては価格の高さはデメリットとなるでしょう。

デメリット 2 他の階の住戸より暑い場合があり

上階住戸からの生活音がないというメリットがある反面、最上階は屋根から熱が伝わりやすいため、他の階の住戸より夏、暑いと感じる場合があります。屋根の断熱性能にもよりますが、空調の効きが下がる可能性もあります。

デメリット 3 エレベーターの移動に時間をとられる

最上階住戸

大規模マンションや超高層マンションなどは複数のエレベーターを備えている物件が多いです。特に超高層マンションでは、上層階専用エレベーターを備えている場合が多いので、便利です。しかし、エレベーターの数が少ない場合は、1階へ下りる待ち時間や移動に時間がかかり、面倒に感じられることがあります。

ですが、エレベーターで下る場合は最上階が始発になるために、混雑する朝の時間帯などで、混んでいてエレベーターに乗れない、といったことには遭遇せずにすみそうです。

デメリット 4 地震や停電など影響を受けやすい

最上階住戸

地震や大型台風などの災害時に、最上階は影響を受けやすいといえるでしょう。

特に地震の場合には低層階より最上階の方が揺れを感じやすく、エレベーターが止まると移動も困難になります。とはいえ、最近の高層&超高層マンションでは免震工法を採用することが多く、耐震構造や制震構造より揺れは感じにくくなっているようです。

災害時に停電になりエレベーターが使用できなくなると、階段で移動ができる低層&中層マンションでは問題はありませんが、高層&超高層マンションの最上階では不便を感じることもあるでしょう。

最後に

最上階といっても低層マンション、高層マンションなど建物の規模や立っている場所により、受けられるメリット・デメリットに違いがありそうですね。

高層マンションでは眺望や開放感が得られますが、災害時にはダメージがあります。低層マンションでは眺望や開放感は得にくいかもしれませんが、地震時の揺れやエレベーター移動では高層マンションほど不便ではないようです。

最上階にこだわりがあるのなら、ライフスタイルや感性、そして日常生活の利便性も考慮に入れて検討されてはいかがでしょう。

タグ : マンション メリット 不動産 エレベーター 分譲マンション 分譲住宅 眺望
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